新しい月を迎えて

お気に入りの長靴を

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 雨の中、青や紫に色づいたアジサイが心をなごませてくれます。登園してきた子どもたちは「きょう、かささしてきたよ」と保育者に伝えてくれたりお気に入りの長靴を嬉しそうに脱いで靴箱にしまう姿が見られます。
 この時期は散歩の機会が減り、子どもたちは室内で過ごすことが多くなります。先日「子どもたちが楽しめる粗大あそび」をテーマに写真や動画を用いながら6施設の職員が集まり意見交換を行いました。
 
 椅子だけでなく、机を使ったダイナミックな滑り台や牛乳パック積み木を使ったどんどん橋で遊ぶ時には、子どものどの部分の発達を促すのか、遊ぶ時のルールはどのように伝えていくのかなどたくさんの意見が交わされました。また、「モノありき」ではなく、保育者の体を使った関わり遊びも粗大遊びになることを改めて話し合いました。保育者の足の間をくぐったり保育者の腕にしがみつき自分の腕と足の力だけで登っていくことも、子どもの持つ力を引き出します。何よりも「からだを動かしたい!」という子どもの思いを受け止め、保育者自身が楽しみながら考え実行することが、子どもとの信頼関係を築くと同時に心身の健全な発達を促すことにつながるのだと思います。
 
 子どもたちと関わりながらどんな遊びのアイディアが生まれるのか、今から私たち保育者も楽しみです。

散歩先では

かしの木 こえだ こばと ちいろば みのり オリーブ 新しい月を迎えて

 5月になり、木々の緑がとても美しい季節となりました。青空の下、散歩先では色々な花が咲いていたり、ダンゴムシ、アリなどの小さな生き物が子どもたちを待っています。子どもたちはタンポポの綿毛を飛ばしたり、アリの行列に見入ったり戸外で気持ちよく過ごすことを楽しんでいます。入園・進級から1ヵ月が過ぎ、子どもたちは保育室での生活に少しずつ慣れてきた頃です。同時に少し疲れを覚え、体調を崩しやすい時期でもありますので、お子さんの体調には気を付けていきたいですね。
 先月はイースター礼拝をまもりました。礼拝に初めて触れた子は少し離れたところでそっとこちらを見ていたり、保育者がうたう「くさのめきのめが」のさんびかに合わせて体を揺らしていました。目には見えない神さまの愛を感じながら、一人ひとりの子どもが安心して自分の世界を広げていけるように、保育の歩みをすすめてまいりたいと思います。

1年前は同じように泣いていたのに

かしの木 こえだ こばと ちいろば みのり オリーブ 新しい月を迎えて

 春のやわらかい風に吹かれ桜の花びらの舞う中、新年度がスタートしました。
 お子さまのご入園、ご進級おめでとうございます。慣らし保育が始まり新入園児はお家の方と離れ、涙を見せつつもしばらくすると自分からおもちゃに手を伸ばす姿が見られるようになりました。進級児はその様子を少し離れたところから見守り、泣いている子のそばに寄って顔をのぞきこんだりそっとおもちゃを手渡していました。1年前は同じように泣いていたのに、まるで「だいじょうぶだよ」と幼い子を励ますような姿に頼もしさを感じました。
 4月22日(土)には今年度最初の施設別懇談会を予定しています。子どもたちの様子をお伝えしたり、新入園児の保護者の方を交えて子どもの成長について共感、共有する時を持ちたいと思いますのでこの機会にぜひご参加ください。
 新年度も子どものありのままの姿により添い、保護者の皆様と喜びや悩みを共にさせていただきながらお子様の心身の成長のお手伝いをさせていただきたいと願っています。どうぞご理解とご協力をよろしくお願いします。

いっぱい抱きしめて

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 ふと足元に目をやると枯草の中に青色の小さなオオイヌノフグリの花が顔をのぞかせ、春がすぐそこまで来ていることを感じます。先日、松戸神社に散歩に行っていた子どもたちが「さくら さいてたよ」と嬉しそうに知らせてくれました。きっと満開の桜を見て小さな心いっぱいに感動したのでしょう、とてもほほえましかったです。
 先日の懇談会には、多くの保護者の皆様にご出席をいただきまして感謝申し上げます。数か月前の悩みが喜びに変わっていたり新たな課題があったり、「成長する」子どもを前に親としての悩みは尽きません。しかし、無条件に愛情をむけてくれる子どもですから親もまた無条件にその愛に応えたいですね。これから先も、子どもの姿を通して成長させてもらっていることに気づくとき、本当の子育ての喜びを感じることができると思います。評価や比較ではなく目の前にいるかけがえのない小さな命をいっぱい抱きしめてあげてください。
 感染症の心配が続いた一年でしたが、保護者の皆様には施設の運営や方針にご理解とご協力を賜りまして心より感謝申し上げます。

一緒になって楽しむことが

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 冬晴れの下、水仙が背筋を伸ばし咲いていました。春が待ち遠しい今日この頃です。
 雪の予報が出るほど気温が下がった日に、ある施設では濡らしたタオルが凍るか子どもたちと一緒に試してみました。翌日、凍ったタオルを不思議そうに触っていました。この時期の寒さも自然の不思議を肌で感じる貴重な機会ですね。
 先日第二平和保育園で行われた子育て講座では多くの方にご参加いただきました。講師の笠井廣さんの作るカプラの作品は子どもがまたがって乗ることができる動物だったり、かまくらのように中に入って楽しめたりと、積み木遊びの世界がぐんと広がるものでした。「夢中になる子どもの気持ちがちょっとわかりますね」と楽しそうにお子さんと一緒にカプラを高く積み上げておられた保護者の方もいらっしゃいました。「子どもたちは親御さんのことが一番好きで、親御さんが楽しそうに遊んでいる姿を見ることがとっても嬉しいのです」と笠井さんがお話してくださった通り、大人が一緒になって楽しむことが子どもの心の安定につながり、自己肯定感を育むことにもつながるのだと感じます。
 今月は懇談会も予定しています。この1年のお子さんの成長を振り返り、ともに喜び合うひとときを過ごせたらと思いますのでぜひご出席ください。

心の栄養と

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 新年の保育が始まりました。
 登園してきた子どもたちは久しぶりの友だちとの再会を喜んだり、お家の人と離れがたく涙している様子も見られました。今年の年末年始は久しぶりに遠方の祖父母や親せきの方と過ごすご家庭も多かったのではないでしょうか。子どもたちにとってもきっとその楽しい時間が心の栄養となっていることでしょう。
 年が明けて春を待つこれからの3ヵ月は、進級で期待に胸を膨らませつつも、慌ただしく時間が過ぎていくことを感じられる方も多いと思います。進級に向けてついあれこれと先回りしたくなってしまうかもしれませんが、1年間の成長を振り返りながらご家族で喜びあう時間を大切に過ごしていきたいですね。
 今年も子どもたちの心身の成長を祈りつつ、保護者の皆様とともに保育の歩みを進めていきたいと願っています。ご理解とご協力の程よろしくお願い申し上げます。

アドヴェント

新しい月を迎えて

アドヴェントクランツにあかりがつくと
かみのこイエスさまのおたんじょうがちかくなる
まことのひかりイエスさまのおたんじょうを
みんながまっていますみんながまっています
アドヴェントクランツにあかりがつくと
かみのこイエスさまのおたんじょうがちかくなる

こどもさんびか『アドヴェントクランツに』

 12月に入り、寒さが一段と強まりました。
子どもたちは保育者がリースをつくる様子を興味深そうに見ていたり、クリスマスの装飾が増えていくことに気づいて嬉しそうにおしえてくれます。

11月末の日曜日からアドヴェント(待降節)に入り、これからクリスマスを迎えるまでに3回の礼拝をまもります。先日、礼拝の準備をしていることに気付いた一人の子どもが、自分からクランツ台の前に座ってそっと始まりを待っていました。礼拝の始まりを楽しみにしていてくれる姿に嬉しくなりました。キャンドル点火の瞬間は小さな歓声が上がりあたたかな雰囲気の中で礼拝がすすめられました。子どもたちは保育者の話す言葉に耳を傾け、子どもたちなりに礼拝の雰囲気や聖話のお話を心で感じとっているようでした。これから毎日アドヴェントカレンダーを動かしたりツリーの飾りつけをしながら、子どもたちと 一緒にイエス様のご生誕を祝うクリスマスを楽しみに待ちたいと思います。

年末に向けて何かと慌ただしい日々ですが、まずは私たち大人が一日一日を大切にし、心を整えてクリスマスの喜びを味わえるようにしたいですね。
ご家庭でも素敵なクリスマスをお過ごしください。

心の栄養となることを

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 空気の澄んだ秋空に、街路樹の赤や黄色の葉が目に鮮やかです。
 1歳児も散歩車ではなく自分の足で歩く機会が増えてきました。目的地までの道のりも小さい子にとっては発見の連続です。中央公園や戸定邸では、落ち葉を踏みしめたりどんぐりを拾ったりと全身で自然を感じ楽しんでいます。
 先日はたくさんの野菜と果物に囲まれて収穫感謝礼拝をおこないました。神さまが与えてくださるたくさんの恵みに子どもたちとともに「ありがとう」の気持ちをこめてお祈りをしました。礼拝後子どもたちは立派な葉っぱ付きの大根をかついだり、りんごや柿を手に取って匂いをかいでは「おも~い!」「いいにおいする」と目を輝かせていました。今後は各施設で育てた野菜を収穫したクッキングの機会を持ちますが、友だちや保育者とその楽しさを共有し、子どもたちの心の栄養となることを願っています。
 保護者の皆様には、たくさんの野菜や果物をお捧げいただきましてありがとうございました。

土台となる土に触れるとき

新しい月を迎えて

 小さなオレンジ色の花をつけたキンモクセイを見かけるようになり、その甘い香りを嗅ぐたびに秋の深まりを感じます。
 ある保育室では、ミニ大根の栽培の準備のため、鉢から土を出して広げて乾かす作業をおこないました。初めは土に触れることに躊躇していた子どもたちでしたが、慣れてくると土を揉んだりこねたりして、なかなかおしまいにできないほど楽しんでいる様子でした。神さまから与えられる収穫の恵み、その土台となる土に触れるとき、どこかほっとするようなあたたかな気持ちになるのは大人だけではないのでしょう。これからふかふかの土に種をまき、野菜が育っていくのを子どもたちと楽しみに待ちたいと思います。
 季節が急に進み日中の温度も上がらなくなってきましたが、室内でも活発な子どもたちは汗をよくかいています。こまめに着替えたり服装を調節しながら、季節の変わり目で体調を崩さないよう気を付けていきたいですね。

ありのままの姿を

新しい月を迎えて

 まだまだ暑い日が続きますが、朝晩は涼しくなり少しずつ秋の気配を感じます。
 散歩に出られる日も増え、子どもたちは保育者や友だちと手をつなぎ、青空の下を楽しそうに歩いています。この数カ月で子どもたちの背も伸び足どりもしっかりしたように感じられ、夏の暑さを乗り越えて様々な経験を通して成長した姿が頼もしいです。
 先日はお忙しい中、個人面談にお越しいただきありがとうございました。短い時間ではありましたが、保護者の方と一緒に子どもたちの成長の喜びを分かち合うひとときとなりました。ある方は「入室前は育児を苦しく感じることもあったけれど保育室でたくさんの刺激を受けて成長していく我が子を見ることができて嬉しいです。」とお話くださいました。子どもが集団生活の中で互いに影響し合いながら積み重ねていく経験はもちろん大切ですが、その土台にはありのままの姿を受け止めてもらえる安心感が必要不可欠です。保育室とご家庭とで連携を取りながら、その土台を共に築いていけるようにこれからも日々の保育に努めてまいります。

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