新しい月を迎えて

春探し

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 三寒四温という言葉の通り、寒い日と暖かい日を繰り返しながら少しずつ春が近づいてきていますね。松戸駅近くの坂川では、河津桜やタンポポが花を咲かせており散歩に行った子どもたちは保育者と一緒に「春探し」を楽しんでいます。
 今年度は、数年ぶりに対面での親子交流会や、親子クリスマス会をおこなうことができました。保護者の方と顔を合わせて言葉を交わしたり、子どもたちの成長した姿を共有しながら楽しい時間を過ごすことができたことを嬉しく思います。
 3月に退所していく子どもたちにとって、この保育室で過ごした経験が次へと歩み出す自信となり、これからも神さまに守られて心身共に大きく成長されますことをお祈りしています。どうぞ元気な姿を見せに保育室にお立ち寄りください。
 保護者の皆様には、この一年の保育の歩みにご理解とご協力をいただきましたことを心より感謝申し上げます。

ともに喜び合えるひとときを

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 2月に入り、ぐっと気温が下がり雪の積もる日もありました。
 まだ見ぬ春が待ち遠しい今日この頃ですが、ヒヤシンスの球根を水につけていたある保育室では、かわいらしいピンクの花が咲きました。子どもたちは「かわいいね」と言いながらやさしく花に触れていました。見た目は何も変わらない球根の中では、着々と芽を出す準備がすすめられ、こうして美しい花を咲かせてくれたことにどこか子どもの育ちに通ずるものを感じます。乳児期はありのままの自分を肯定してもらい、様々な経験を通して自分自身が愛されている存在だと知る大切な時期です。「自分は愛されている」と感じている子どもは安心して自分の世界を広げていこうとします。子どもたち一人ひとりが保育室で過ごした日々を心の栄養にして、新しい環境でもその子らしく過ごせることを願っています。
 今月は施設別懇談会も予定しています。この一年のお子さんの成長を振り返り、ともに喜び合えるひとときを過ごせたらと思いますのでぜひご出席ください。

かけがえのない時間

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 クリスマスの喜びとともに、新年を迎えました。休み明けの子どもたちは、穏やかな表情で嬉しそうに登園していました。年末年始のお休みでは遠方へ出かけたりご家族でゆっくりと過ごされたことでしょう。そのひとときが子どもたちにとってかけがえのない時間であったことを登園後の様子からも感じ取ることができとても嬉しく思います。
 年始早々、北陸地方は大きな災害に見舞われるなど悲しい出来事が続き、胸が締め付けられる思いです。一日も早く被災された方々に平穏な日常が訪れることを願ってやみません。この日常が決して当たり前ではないことを心に刻み、私たち大人は目の前の子どもに精いっぱいの愛情を注いでいきたいですね。
 本年も皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。

子どもたちと心を合わせて、

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 アドヴェントに入り、子どもたちと一緒にクリスマスを迎える準備を始めました。ヒバや杉を使って保育者がリースやクランツ台を作っていると「いいにおいがする」「まつぼっくりひろったね」と子どもたちはワクワクした表情でその様子を見守ります。
 イエス・キリストのご降誕を祝うクリスマスを待つ期間(待降節)をアドヴェントといいます。アドヴェント礼拝でキャンドルの明かりが増え、4本すべてに灯るとクリスマスです。保育室では、神さまがイエス様を救い主として私たちにくださったことを心にとめながらクリスマスを迎えます。
 0歳児は、礼拝が始まるとそれまで手に持っていたおもちゃを置き、そっと手を組んでお祈りをしていました。神さまと子どもだけの時間が流れているようで、神さまを身近に感じていると思えた瞬間でした。子どもたちと心を合わせて、クリスマスを楽しみに待ちながら過ごしていきたいと思います。
 先日の松戸教会での親子クリスマス会では、大好きな友だちと手をつないだり保育者やご家族と一緒にさんびかを歌ったり、子どもたちの笑顔があふれ、終始あたたかな雰囲気の中でクリスマスをお祝いできたことを嬉しく思います。12月下旬には、保育の中でも施設ごとのクリスマス会がおこなわれます。0・1歳の子どもたちも一緒に楽しくクリスマスをお祝いしたいと思います。ご家庭でも素敵なクリスマスをお過ごしください。

一つ一つ大切に拾ってきたのだと

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 11月とは思えないほど気温の高い日が続いていますね。散歩から帰ってきた子どもの一人が汗をかきながら「どんぐり拾ったよ」とおしえてくれました。散歩バッグの中にはクヌギやクヌギの帽子、小さな木の実などの宝物がいっぱいです。地面とにらめっこをしながら一つ一つ大切に拾ってきたのだと思うとほほえましいです。
 先日、晴天にも恵まれ無事に親子交流会をおこなうことができました。わらべうた、どうぶつ体操など保護者の方におんぶしてもらったり一緒に踊ったりして、子どもたちの嬉しそうな笑顔が印象的でした。保護者の方からも「楽しかったです」「他の保護者の方と交流ができてうれしかったです」等、たくさんの感想をいただきました。お忙しいなかご参加くださりありがとうございました。今後も保護者の方と一緒に子どもの育ちを喜び共有できる機会を設けていけたらと思っています。

心の中にしっかりと

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 実りの秋。店先には今が旬の栗や柿、りんごやさつまいもが並びます。今はほとんどの野菜や果物が一年中いつでも手に入りますが、「旬」のものは味が濃く、栄養価も高いと言われています。毎日の食事に取り入れて味わいたいですね。
 先日、ある保育室で飼育していたカブトムシが死んでしまい、子どもたちと一緒にお別れをするために公園へ向かいました。そっと土に埋めたあと保育者がお祈りしていると、ふと空を見上げて「おそらでねんねしているのかなあ」とつぶやいた子がいました。夏の間ゼリーを食べたり土にもぐって眠ったりと様々な姿を見せてくれたカブトムシとの時間は、子どもの心の中にしっかりと刻まれているようでした。虫かごに残った土の中にはなんと50個以上の卵がありました。生命が次の世代へ引き継がれていくことをおしえられます。
 これから深まる秋に向けて積極的に戸外へでかけ、季節の移り変わりや小さな生き物との出会いや発見を子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。また、気温の変動が大きい時期ですので、子どもたちの生活環境を丁寧にみながら健康管理を心がけていきたいですね。

「甘え」と「自立」の間を行ったり来たり

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 夕方になると暑さもやわらぎ、きれいな夕焼けが見られるようになりました。どこからか虫の鳴く声も聞こえ、長い夏の終わりが近づいているようです。
 
 先月は暑い中、個人面談にお越しいただきありがとうございました。短い時間ではありましたが保育室、ご家庭のそれぞれの子どもの姿を保護者の方と共有することができたことをとても嬉しく思います。保護者の方の声で多かったのは「保育室ではできるのに家庭では『できない、やって』と甘える姿がある」ということでした。一見、自立から後退しているように見えますが、子どもの心は様々な葛藤を抱え「甘え」と「自立」の間を行ったり来たりしながら成長しています。疲れたり頑張れない自分を受けとめてもらえる場所があるからこそ、次また頑張ろうと思えるのは大人も同じですね。子どもがいつもはできることを「できない!やって」と求めてきたら、「いいよ」と快く受けとめてあげてください。
 
 9月1日は、年に一回の防災訓練をおこないました。保護者の方にはお忙しい中訓練にご協力をいただきましてありがとうございました。電気を消してランタンの明かりの中でも保育者の話を聞いて安心して過ごしていた子どもたちです。おやつにフリーズドライのわかめごはんをおにぎりにして出すと、とても好評でした。

 実際の大規模地震の際は電話が繋がらなかったり、長い時間を保育室で過ごすことが想定されます。保育室では毎月、備蓄品や非常食、水の確認や伝達ルートなどを確認しています。この機会にご家庭でも災害伝言ダイヤルの利用法や災害時のお迎えについて話し合い、いざという時に備えられるといいですね。

子どもにとっては一つひとつが

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 梅雨が明け本格的な夏がやってきました。猛暑の中でもまっすぐ太陽の方を向いて咲いているヒマワリを見かけると、保育室での笑顔いっぱいの子どもたちの姿と重なり、元気をもらいます。
 
 保育室では水遊びが始まりました。今年は外に気温計を設置し水遊びをおこなう目安としており、あまりにも暑い日は室内で寒天遊びや片栗粉遊びなどの感触遊びを楽しんでいます。ある日の水遊びでは、子どもたちはミニプールの水面をバシャバシャと叩いてみたり、カップに水を入れて別の容器に移したり、じょうろから出るシャワーを掴もうと真剣な顔で試行錯誤している様子も見られました。大人にとってはただの水遊びでも子どもにとっては一つひとつが小さな「実験」です。そんな瞬間を見逃さず大切にしながらこの夏の水遊びを子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。
 
 夏はご家族で楽しい経験をしたり、普段会わない方々との出会いがあったりと子どもたちにとっては貴重なひとときとなることでしょう。暑さと冷房の温度差で大人も子どもも体調を崩しやすい時期でもあるので、ゆっくり身体を休める日も予定してみてくださいね。

梅シロップ作り

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 少しずつ晴れ間が増え、梅雨明けも間近ですね。夏はもうすぐそこまで来ています。
 この時期、梅が青々と育つことから「梅雨」と書くようになったと言われています。散歩先でも梅の実が落ちていることがあり、子どもたちは手に取って匂いをかいだり集めて楽しんでいます。
 先月、保育室で初めて梅シロップ作りにチャレンジしました。子どもたちは梅を洗い竹串で梅のヘタをとった後、まるで宝物をしまうようにそっと梅を瓶の中へ入れていたのが印象的でした。毎日「おいしいジュースになりますように」とお祈りしながら梅の入った瓶をゆするのが日課となりました。2週間ほど経ち、梅を取り出すときにはシワシワで小さくなった梅を見て驚いていた子どもたちです。梅シロップ作りを通して、実際に触れたり匂いを嗅いだりする経験の一つ一つが実体験として積み上げられ、子どもたちの豊かな感性が育まれていきました。子どもたちの祈りと願いのこもった梅シロップ、いったいどんな味がするのでしょうか。

お気に入りの長靴を

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 雨の中、青や紫に色づいたアジサイが心をなごませてくれます。登園してきた子どもたちは「きょう、かささしてきたよ」と保育者に伝えてくれたりお気に入りの長靴を嬉しそうに脱いで靴箱にしまう姿が見られます。
 この時期は散歩の機会が減り、子どもたちは室内で過ごすことが多くなります。先日「子どもたちが楽しめる粗大あそび」をテーマに写真や動画を用いながら6施設の職員が集まり意見交換を行いました。
 
 椅子だけでなく、机を使ったダイナミックな滑り台や牛乳パック積み木を使ったどんどん橋で遊ぶ時には、子どものどの部分の発達を促すのか、遊ぶ時のルールはどのように伝えていくのかなどたくさんの意見が交わされました。また、「モノありき」ではなく、保育者の体を使った関わり遊びも粗大遊びになることを改めて話し合いました。保育者の足の間をくぐったり保育者の腕にしがみつき自分の腕と足の力だけで登っていくことも、子どもの持つ力を引き出します。何よりも「からだを動かしたい!」という子どもの思いを受け止め、保育者自身が楽しみながら考え実行することが、子どもとの信頼関係を築くと同時に心身の健全な発達を促すことにつながるのだと思います。
 
 子どもたちと関わりながらどんな遊びのアイディアが生まれるのか、今から私たち保育者も楽しみです。

« 古い記事