笑顔になるための工夫を

かしの木 こえだ こばと ちいろば みのり オリーブ

202007pic01 保育室の生活に活気がもどりました。新入園児の慣れ保育も進み、保育者にしがみついていた小さな手の力が徐々にやわらぎはじめ、興味あるものをしっかりと掴もうとする姿の一瞬一瞬に子どもの生きる力を感じます。
 6月に迎えた「花の日」は、成長させてくださった神様に感謝し様々な花を飾って、神様が子ども一人ひとりにくださった「個性」という贈り物が大切に育まれていくことを祈り、礼拝しました。子どもたちは「おおきいね」「こっちはピンク」と様々な花の違いに気付いたり、顔を近づけて匂いをかいだりしていました。小さなつぼみを見つけて「これから咲くね」とそうっと指で触れるその姿は、とても愛らしいものでした。
 保育室の生活では、日々の感染防止対策の一つであるマスクの着用が日常の風景となりました。着用当初は、相手の表情から多くのことを感じとる子どもたちにとって、顔のほとんどが覆われてしまうマスクの着用を懸念する声もありました。しかし、入園したばかりの幼い子どもたちも、保育者のまなざしや声を通して自分にむけられる思いを全身で感じとり、少しずつ安心して遊ぶ姿を見せてくれています。
 これからの生活において、以前はできたことができなくなったり見通しがもてない様々な不自由さに気持ちが奪われてしまう時もあると思います。しかし、相手(誰か)を思う気持ちや行動が、不安や不自由な思いを和らげ、笑顔になるための工夫を生み出す力になっていくことを心にとめながら、過ごしていきたいと思います。

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