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「甘え」と「自立」の間を行ったり来たり

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 夕方になると暑さもやわらぎ、きれいな夕焼けが見られるようになりました。どこからか虫の鳴く声も聞こえ、長い夏の終わりが近づいているようです。
 
 先月は暑い中、個人面談にお越しいただきありがとうございました。短い時間ではありましたが保育室、ご家庭のそれぞれの子どもの姿を保護者の方と共有することができたことをとても嬉しく思います。保護者の方の声で多かったのは「保育室ではできるのに家庭では『できない、やって』と甘える姿がある」ということでした。一見、自立から後退しているように見えますが、子どもの心は様々な葛藤を抱え「甘え」と「自立」の間を行ったり来たりしながら成長しています。疲れたり頑張れない自分を受けとめてもらえる場所があるからこそ、次また頑張ろうと思えるのは大人も同じですね。子どもがいつもはできることを「できない!やって」と求めてきたら、「いいよ」と快く受けとめてあげてください。
 
 9月1日は、年に一回の防災訓練をおこないました。保護者の方にはお忙しい中訓練にご協力をいただきましてありがとうございました。電気を消してランタンの明かりの中でも保育者の話を聞いて安心して過ごしていた子どもたちです。おやつにフリーズドライのわかめごはんをおにぎりにして出すと、とても好評でした。

 実際の大規模地震の際は電話が繋がらなかったり、長い時間を保育室で過ごすことが想定されます。保育室では毎月、備蓄品や非常食、水の確認や伝達ルートなどを確認しています。この機会にご家庭でも災害伝言ダイヤルの利用法や災害時のお迎えについて話し合い、いざという時に備えられるといいですね。

あなたがたが彼らに

みことば

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9月の聖句

 

あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。

マルコによる福音書6章37節(新約73頁)

えっちゃらこ

わらべうた

えっちゃらこ おっちゃらこ
えっちゃら おっちゃら こげば
えびすか だいこくか
こっちゃ ふくの かみよ

大人がの足の間に子どもを入れ膝につかまらせて立たせます。つかまり立ちの子がバランス感覚を養ったり、大きい子は膝の間に座らせて「大きなゆれ」を楽しみます。

子どもにとっては一つひとつが

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 梅雨が明け本格的な夏がやってきました。猛暑の中でもまっすぐ太陽の方を向いて咲いているヒマワリを見かけると、保育室での笑顔いっぱいの子どもたちの姿と重なり、元気をもらいます。
 
 保育室では水遊びが始まりました。今年は外に気温計を設置し水遊びをおこなう目安としており、あまりにも暑い日は室内で寒天遊びや片栗粉遊びなどの感触遊びを楽しんでいます。ある日の水遊びでは、子どもたちはミニプールの水面をバシャバシャと叩いてみたり、カップに水を入れて別の容器に移したり、じょうろから出るシャワーを掴もうと真剣な顔で試行錯誤している様子も見られました。大人にとってはただの水遊びでも子どもにとっては一つひとつが小さな「実験」です。そんな瞬間を見逃さず大切にしながらこの夏の水遊びを子どもたちと一緒に楽しみたいと思います。
 
 夏はご家族で楽しい経験をしたり、普段会わない方々との出会いがあったりと子どもたちにとっては貴重なひとときとなることでしょう。暑さと冷房の温度差で大人も子どもも体調を崩しやすい時期でもあるので、ゆっくり身体を休める日も予定してみてくださいね。

平和が

みことば

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8月の聖句

 

あなたがたに平和があるように。

ヨハネによる福音書20章21節(新約210頁)

朝ごはん、食べていますか?

子どもを育てる

朝、登園の際にときどき顔色が悪く元気のない子どもをみかけます。この猛暑で食欲が落ち朝食を食べたがらない子どももいるのではないでしょうか。子どもは夜中にも汗をかき水分を失っている状態なので、起床後に水をコップ一杯飲んだり朝食をしっかり摂る必要があります。ヨーグルトバナナジュースや、豆腐のお味噌汁、チーズトーストなど子どもの好きな食材で上手に水分と塩分をとっていきたいですね。
保育室でも引き続きこまめに水分補給をおこなっていきます。

梅シロップ作り

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 少しずつ晴れ間が増え、梅雨明けも間近ですね。夏はもうすぐそこまで来ています。
 この時期、梅が青々と育つことから「梅雨」と書くようになったと言われています。散歩先でも梅の実が落ちていることがあり、子どもたちは手に取って匂いをかいだり集めて楽しんでいます。
 先月、保育室で初めて梅シロップ作りにチャレンジしました。子どもたちは梅を洗い竹串で梅のヘタをとった後、まるで宝物をしまうようにそっと梅を瓶の中へ入れていたのが印象的でした。毎日「おいしいジュースになりますように」とお祈りしながら梅の入った瓶をゆするのが日課となりました。2週間ほど経ち、梅を取り出すときにはシワシワで小さくなった梅を見て驚いていた子どもたちです。梅シロップ作りを通して、実際に触れたり匂いを嗅いだりする経験の一つ一つが実体験として積み上げられ、子どもたちの豊かな感性が育まれていきました。子どもたちの祈りと願いのこもった梅シロップ、いったいどんな味がするのでしょうか。

わたしには

みことば

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7月の聖句

 

主は羊飼い、わたしには何も欠けることがない。

詩編23編1節

お気に入りの長靴を

へいわ保育室 新しい月を迎えて

 雨の中、青や紫に色づいたアジサイが心をなごませてくれます。登園してきた子どもたちは「きょう、かささしてきたよ」と保育者に伝えてくれたりお気に入りの長靴を嬉しそうに脱いで靴箱にしまう姿が見られます。
 この時期は散歩の機会が減り、子どもたちは室内で過ごすことが多くなります。先日「子どもたちが楽しめる粗大あそび」をテーマに写真や動画を用いながら6施設の職員が集まり意見交換を行いました。
 
 椅子だけでなく、机を使ったダイナミックな滑り台や牛乳パック積み木を使ったどんどん橋で遊ぶ時には、子どものどの部分の発達を促すのか、遊ぶ時のルールはどのように伝えていくのかなどたくさんの意見が交わされました。また、「モノありき」ではなく、保育者の体を使った関わり遊びも粗大遊びになることを改めて話し合いました。保育者の足の間をくぐったり保育者の腕にしがみつき自分の腕と足の力だけで登っていくことも、子どもの持つ力を引き出します。何よりも「からだを動かしたい!」という子どもの思いを受け止め、保育者自身が楽しみながら考え実行することが、子どもとの信頼関係を築くと同時に心身の健全な発達を促すことにつながるのだと思います。
 
 子どもたちと関わりながらどんな遊びのアイディアが生まれるのか、今から私たち保育者も楽しみです。

子供たちを

みことば

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6月の聖句

 

子供たちを来させなさい。
天の国はこのような者たちのものである。

マタイによる福音書19章14節(新約6ページ)

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